「ハルハル(하루하루)」とは韓国語で「一日一日」という意味です。日々の生活や思ったことを綴ります。

ハルハル日記

おでかけ

まとめの日。ただいま、竹芝桟橋。

投稿日:

2004/07/19 月 海の日
今日は「日常」に戻る日。昨晩遅くまで宴会をしていたが、みんな5時半には起床。
昨日も船が接岸していないので、もしかしたら今日も順調に帰れないかもしれない
ということで、もし朝の便が着けば朝出発して、八丈島経由で竹芝桟橋へ戻る
ことになった。荷物は昨日のうちにまとめすぐにでも帰れる用意はしてあった。
もし今日、朝も昼も接岸できなければ、家には帰れない。
ヘリコプターで大島や八丈島に渡り、帰る方法もあるのだが、定員9名だし、
出費もあるので、それくらいなら私は島に残る。会社は有給休暇とってやる。
むしろ残りたい・・・。
5時半に目が覚めて見ると、海が一番穏やかに見えた。
白い波も立っていないし、風も吹いていない。
おかしい。おかしい。これ、家に帰れちゃうの~?
ハプニング期待していたのに。この素敵な島から帰りたくなかったのに・・・。
しぶしぶ支度をしていると、道雄さんから素敵な一言が伝えられた。
「朝の便は欠航です。」
やった~♪家に帰れるか帰れないかは昼の便次第だけど、とりあえず慌しく
島を後にすることは無くなった。朝食まで一眠りできるし、午後まで島で
ゆっくり出来る~!今日もいい天気だ。
朝食後、子供たちのいるみんなの広場へ。
子供たちは朝4時起きで駆け回っていたらしい。(早すぎ)
そしてこの楽しかった3泊4日の「いるかの楽校」の最後のまとめの時間。
島でのこと、海でのこと、いるかのこと、仲間のこと、自然のこと、それぞれの考え、
思いをまとめ振り返り、消化するためにみんなから離れて一人での静かな時間を
過ごすことを強いられた。
おとといの夜に星空の下で静けさを楽しんだようにこれもとても大切な時間。
旅の余韻を楽しみ、旅の思い出をしっかり心に印象付けるために。
私は木陰で横たわったまま海を見ていた。
全てのものに感謝したい気持ちでいっぱいだった。
''御蔵島、ありがとう。
企画してくれたスタッフ、ありがとう。
イルカ、ありがとう。
仲間、ありがとう。
海、ありがとう。
森、ありがとう。
風、ありがとう。
太陽、ありがとう。''
この旅に参加して本当に良かった。心からそう思える。
長年の夢だったイルカと会えたこと。
でもそれだけではないすばらしい思い出をたくさん作れた。
すばらしい人にたくさん出会えた。
自然の残る森での一時。
子供たちとの体力勝負のかくれんぼ。
沈む夕日。
天の川。
島の方との会話。
自分の今の生活とこれからの生活。
自分のやりたいことと今やっていること。
自分の夢や理想。
そんなこともひっくるめてきらきら光る海を見ながら考えた。難しい。
答えはすぐそこにあるようでなかなか出てこない。
なんとなくわかることもはっきりはわからない。
''はっきり言えるのは「ありがとう」と「生きていて良かった」という
自分の気持ちだけ。''
みんなでこの旅の感想や感動をフィードバッグ。
個人の感動を仲間で共有する。私には伝えたいことがたくさんあった。
それを伝えなきゃって思った。でも言葉にならないこともたくさんある。
感極まって涙があふれて言葉を詰まらせる子もいた。
それだけみんなにとって忘れられない最高の夏休みになったんだろうな~。
またいつかみんなでこの島に遊びに来たいな。里帰りのように
昼の船は奇跡的に到着。
私たちが上陸した日以来初の接岸成功。私たちはすごくラッキーだったんだなあ・・・。
風の島、御蔵島に歓迎されていたのかな?
名残惜しい気持ちで島と島の皆さんにさようなら。
船から海を眺めていた。何かが飛んだ!魚?虫みたいに見えるけど・・・?
なんと良く見るとトビウオだった。
昨日のドルフィンスイムの時は見れなかったので興奮!
最後まで楽しませてくれる旅だわ~。客室に荷物を置いたっきり、甲板で
小さくなっていく御蔵島を見て、大きくなる三宅島を横目に旅の余韻に浸っていた。
甲板の方が客室より蒸し暑かったので客室で仮眠を取ることにした。
元気一杯の子供をほったらかしにして昨日の睡眠不足を解消すべくぐうぐう。
目が覚めたら小腹がすいたので船の食堂で酒盛り。これは大人の時間^^
宴会お開きになってもまだ夕日には時間があったので、客室に戻って友達と
いろいろな話をした。
夕日や東京湾の夜景を見たいと思っていたのに、いつのまにか20:30。
竹芝桟橋到着。
ずっと甲板にいた人は隕石みたいなものを見たとか夕日がきれいだったって
言ってたけど。後の祭り。
また後日、撮った写真を持ち寄って「写真見せびらかし大会」を開催して
再会することを約束して解散。
みんな本当にありがとう。すごくいい旅になりました。また会おうね。
スタッフHさんの「日常生活とかに疲れた時に、今この瞬間にも御蔵島では
イルカが息をしているってことを思い出してくださいね。」という一言で
みんなの疲れた顔がふっと生き生きした島の顔に戻った。
この言葉、辛くなったら思い出そう。
気持ちよさそうな滑らかなイルカの泳ぎ、かわいい目を思い出そう。
冷たくて心地よい澄んだ紺碧の波を思い出そう。
道雄さんの親父ギャグとひげを思い出そう。
森の巨木を思い出そう。
うるさいヒグラシを思い出そう。
沈む夕日を思い出そう。
満天の星空を思い出そう。
・・・お蔭様でなんとかやっていけそうだよ。

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