最後のご挨拶

2005/12/05　月
スッキリ晴れた冬の一日。
両手に大きな荷物を抱えて出勤。
午前中はデスク周りの整理。
要らない書類はシュレッダーにかけてさいなら。
ランチは近くの会社に勤めている大学時代の友人と。
別にこれでさいならなわけではないけど、会社を辞めると
こうして気軽にランチもできなくなるということで
ラストランチ。ちゃんこやさんってところがちょっと＾＾；
会社に戻る帰り道、目の前にある横断歩道ひとつ渡ったら
見慣れたボロビル。
ふと見上げると青空にヘリコプター。プロペラ音が響いている。
ぼーっと待っていた。
なかなか青にならないな。。。
あっ。
そうか。
よく見ると、交通警察官と耳に何かつけている私服警察官が交差点を
警戒中。なかなか青にならないから道を渡りたい人たちがどんどん
歩道にたまっていく。
あっ。
そうか。
こうやって沿道の人々は作られるのか。
経験から言って、今日は左から右。皇居に戻られるのね・・・。
ずいぶん待たされた後で、車量が少なくなって、信号が不自然に
動いて、黒塗りの車、白バイ、国旗をつけた車、黒塗りの車、車、車。
あっ。
天皇陛下が私のほうを向いてにっこり笑顔で手を振った。
最後のご挨拶だわ。
この会社に通い始めてから何度この天皇陛下の笑顔、皇后様の笑顔を見たかしら。
なぜかふんわり優しい気持ちになるから不思議。
横断歩道を渡り終えると、既に5分以上が経っていた。
午後も一心不乱にデスクの整理。
電話やメールでいろんな人にご挨拶をしようと思っていたのに
そんな余裕もなしに、あっという間に夕方。
女子社員のみんなから花束をプレゼントされた。
会社のロゴの前で写真を撮った。
5年8ヶ月。結構大変なことがあった会社だから女子の団結力は強いよね。
楽しかったこと、いろいろ思い出したら、うるっときた。
けど、これでさらばじゃないから。また会えるから。
社員のみなさまにお菓子を配って、最後の挨拶。
みなさまのおかげです。楽しかった会社生活。
ありがとうございました。
そして、なんとか仕事を片付けて、夕食の約束に1時間遅れで到着。
社長夫婦と上司夫婦の5人でイタリアン。
社長の奥様も残念がってくださったけど、私にはお礼しか言えません。
素敵な奥様にもう一度最後にお会いしてご挨拶できてよかった。
家に帰って、明日からもう早起きしなくてもいいんだ・・・と思うと
なんだか複雑な心境。
おつかれさま、私。
明日からまた頑張ろうね！