「ハルハル(하루하루)」とは韓国語で「一日一日」という意味です。日々の生活や思ったことを綴ります。

ハルハル日記

おでかけ

懲りない人

投稿日:

2005/12/28 水
岩国第二日目。
田舎に帰るというと、みんなゆっくりしておいでといってくれるが、まあ
帰省してゆっくりできたためしなどない。自分のことをじっくりする時間な
どない。特に暮れだし、少しでも寝坊したいとかのんびりしたいとか思って
いると、すぐに親子喧嘩の原因になるから気をつけなくてはいけない。
私が戻ると遊ぼうと待ち構えている母がいるし、飲もうと待ち構えている父
がいる。祖父の畑の手伝いもしたいし、何かと忙しいのだ。
それに、何より私の行動全てが両親にかかっている。私は運転免許を持って
いないし、実家のある団地から駅までは遠い。バスは一時間に 1,2本。
自転車もない。要するに・・・囚われの身のような^^;
出かけたいときに出かけられるわけではなく、滞在の大部分を家族や親戚と
お茶を飲み、ごはんを食べ、せいぜい錦帯橋を見に行ったり、広島や宮島見
物をしたり、一泊で温泉旅行に行くくらいのものだ。
たまには小学時代の友人と会って、おしゃべりやお酒でも楽しみたいとも思
わないでもないけど・・・みんななにしてるのかな。どんな大人になってい
るのかな。
今日は朝食後、父と散歩に行った。瀬戸内海が遠くに光る住宅ばかりの団地
のすぐ裏は、田んぼや畑が広がり、川がちょろちょろ流れる異世界が広がっ
ている。子供の頃は、よくこの川でハヤやハゼを取ったり、田んぼでレンゲ
の花飾りを作ったり、おたまじゃくしをすくったりした。
あの頃とそれほど変わってはいない光景。毎度、帰省するたびに散歩する。
その道をずっと上がっていくと、最近山を大規模に切り開いてバイパスがで
きた。大きなトンネルが山を貫き、すごい勢いで車がびゅんびゅん走ってい
く。それこそ異世界。
蛙やカラスの鳴き声が聞こえていた平和な山は大胆に切り開かれて、整備さ
れて、いまや車の走る音が響く。変わったなあ。あの頃と。
この道ができて、便利になった?それでよかったの?
私にはよくわからない。
さらに登っていくと、また車の音など聞こえないのどかな山道が続く。
観世菩薩様がいるお宮がある。そこに挨拶を済ませてから、野いちごのたく
さん実る場所を発見。子供の頃、よくつんで食べた赤い実。少し甘酸っぱい
なつかしの味。小粒だけどたくさん見つけたので、満足いくまでつんで食べ
た。
遠回りして、やっと畑にたどり着いた。この畑は親戚が借りているのだけど、
うちの両親の方が暇なので、一緒に手伝っているらしい。
今日の目的は「収穫」。お正月用に人参と大根と水菜を引っこ抜いた。
収穫って楽しい!泥だらけになってもうれしい!小さなかわいらしい大根と
大きな水菜の株。どれも新鮮。
帰る途中の大きな柿の木の下で、父と二人で口をあけて待ってみた。
熟した大きな柿が落ちてこないかな~って。
こんなことおもしろがってやる私たち親子は他から見たらかなりあほだろう。
荷物を出すという母について郵便局へ行く。
実は、私、今回大掃除をしたときに、書き損じ、出しそびれの古い年賀状が、
過去 4年分くらい 93枚も出てきたのだ。
毎年、会社で社長の年賀状を 300枚くらい出しているので、毎回大変な思い
をしていて、もううんざりで自分の年賀状までは気が回らない。
だけど、不思議なもので社長の年賀状が全て終わってみると、つい年賀状を
書きたくなって 50枚とか購入してしまうのだ。で、田舎に帰る新幹線とか、
田舎に帰ったら書こうと思うのだけど、現実はそううまくはいかない。
私は年賀状を書く暇もなく、しゃべりまくり、あれよあれよといううちに年
が明ける。そしてまた出しそびれた年賀状が束になって増えていくのだ。
そんなかわいそうな年賀状を郵便局は一枚 5 円で官製ハガキか切手に代え
てくれる。年賀状に代えて欲しかったのだけどそれは無理だそうなので、
500 円程度払って、4000 円分以上の切手をゲットした。
そして・・・なんだか身軽になった私は・・・窓口のお姉さんにこう言った。
「年賀状、50枚ください!」
・・・ 93枚無駄にして、まだ 50枚買おうとするこの女。
きっと郵便局のお姉さんもあきれていることだろう。
我ながら「ホントに大丈夫か?」と心配になる。そして自分に言い聞かせる
ように、「今年は頑張って書きま~す!」と郵便局を後にした。
はてさて、今年は私に年賀状を書く時間は訪れるのだろうか?疑問である。
その後、祖父母の家に行き、昼食を食べ、大掃除を手伝う。
家中の窓ガラスを徹底的に拭いた。祖母も祖父もまだまだ元気だけど、結構
広い家を二人で掃除するのは、やっぱり体力的にも大変なんじゃないかなあ。
私がいるときぐらいは、力仕事ややれることは手伝ってあげようと思った次
第。畑から帰ってきた祖父とお茶を飲み、スーパーへ買い物に行き、親戚の
家でまたお茶を飲み、家に帰ってから夕食の準備・・・ああ、やっぱり忙し
い。こんな調子でやっぱり今年も年賀状を書く暇はないかもしれない。

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