受刑者と犬

2007/02/20　火
学校は休み。
午前中に病院へ連絡して、健康診断の予約。
通訳案内士に登録するときに提出するための健康診断書をもらうため。
ケーブルテレビのアニマルプラネットの「刑務所犬」という番組を見た。
アメリカの刑務所には手におえない犬や捨てられた犬が預けられ、受刑者たちが
世話をし、しつけをし、レースに出したり、新しい飼い主を探してあげたりする
プログラムがあるらしい。
刑務所犬の番組もいくつもの種類に分かれている
たまたま観たのは、捨てられたり、障害があったり、人間にひどい目に合わされた
犬たちに新しい飼い主を探してあげるという番組だった。
受刑者たちが愛情をたっぷりこめて接し、世話をすることで、人間に対して
信頼を取り戻し、なつく犬たち。すごくいい制度だなあって思った。
数々の凶悪な犯罪が起こる昨今の日本。
日本でもこの制度を取り込めばいいのに・・・って思った。
例えば、人を傷つけたり殺してしまった人たちに、命の大切さや愛情というものを
犬の世話をすることを通して教え、信頼の大切さを思い出させ、芯から更生させる
ためにはとても意味のあることじゃないかなと思う。
お互いの心も癒せるし、命あるものを扱うことは責任のある大事な仕事だし。
やりがいもあるし、きっと自分も誰かから必要とされていると思えば、再び
犯罪を起こして刑務所に戻ってくるようなことはなくなるのでは。
「動物は人間よりもずっと心が広いんです」って言っていた受刑者の言葉が印象的だった。
日本では子犬が人気だけど、アメリカとかではペットショップで子犬を買うだけ
ではなく、こういった施設で保護された犬を引き取ったりする里親になる人が
結構いるのだという。
ペットショップで愛くるしい子犬が高く売られている一方で、保健所では人間の
都合で飼えなくなって捨てられた高級犬が処分を待っている。
ペット飼うなら最後まで面倒をみなくてはね。（自分への戒めも含みつつ）