2009/09/26 土
土曜日でも出社。
ま、テンションあがらず会社についたのは16時半という
ふざけた時間だったけど・・・。
でも忙しいのは(やることがたくさんある)のは事実なので、
人と会う約束はなかなかたてられない。
でも、どうしても、今じゃなきゃ会えない人がいる。
たとえば、沖縄から旅行に来ている人とか、もうすぐ
日本を離れてしまう韓国人留学生とか。
なので、無理やり時間をやりくりする。
約束時間は会社の近くで、21時。
結局、先方の都合で、22時半から約1時間だけの再会だった。
今日会ったのは、去年6月に沖縄で出会った人。
急に思い立って休みを取って、沖縄に初上陸し、どこへ行くか、
どこに泊まるか、那覇空港で決めたという究極の行き当たり
ばったりの旅だった。
でも、現地で親切な沖縄の人と出会い、ずいぶん助けてもらい、
おかげでスムーズに心に残る旅ができた。
バックパック背負って、バス停まで歩くといっても、みんな
歩かせてくれない(笑)
必ず誰かが声かけてくれて、車で送ってくれた。
はじめは、この人変な人だったらどうしようと、不安になるのだけど
自分の直観を信じて冷静に判断するしかないよね。
結局、この旅で出会った人たちは、本当に大切な出会いだったし
私の旅や人生を変えるきっかけにもなった。感謝。
あの日、午前中、恩納村でシーカヤックと青の洞窟で
シュノーケルをした。
赤いカヤックに乗って、向こうに見える岬の洞窟まで
片道40分くらい漕いだ。
ショップオーナーの奥さんが参加者一人だからと
ランチに沖縄そばをつくってくれたり、タクシー拾える
とこまで車でオーナーが送ると言って、結局は
読谷村の座喜味城址まで送ってくれた。
座喜味城址の上から、さっき泳いだ海を見たら、
本当はもっと泳ぎたかったけど、その気もちが消えた。
上から見る海もきれいだな~、ここに来てよかったなと。
座喜味城址ももちろん素晴らしかった。
世界遺産好きとしてはたまらない。
しかもほとんど人がいなくてのんびりできたし。
光が素敵で、居心地がよくて、いつまでも
ずっとそこにいたかったけど、那覇まで
戻らなくちゃいけなかったので、資料館を
見てから、元気出すために沖縄ぜんざい
という旗がはためく店に入った。
これが、沖縄ぜんざい。つまり小豆が下に入って
いるかき氷。
これを食べて、さあ、20分歩いてバス停まで!
と思っていたら、前述の彼が店に入ってきた。
そして、こう言った。
「喜名のバス停まで行くなら、車で送るよ」
もちろん知らない人なので、私は警戒心100%。
「大丈夫です。」とお断り。
そしたら、店主がこう言った。
「この人の家、バス停の近くだから送ってって
もらったら?沖縄で送ってくって言われたのに、
断ったら、損するよ」
私の頭の中・・・この人のうちを知っているって
ことはこの店主はこのお客さんとお友達。
ということは、そんなに怪しい人じゃないかも。
そして、私はこう言った。
「・・・いいんですか?お願いします・・・」
その彼がぜんざい食べるまで、しばらく待って、
車に乗せてもらったら、親切にもそのあたりの
説明をしてくれた。でも私はいきあたりばったりで
なんにも知らなかった。
そしたら、案内してくれて、いろいろ教えてくれた。
元は、ここが飛行場だったこととか。
米軍が返還する前から、サトウキビ畑をつくっている
人だけは出入りしていたとか。
村民は少ないのに、国からの資金でこんなに
立派な村役場があるとか。
近くにある「やちむんの里」にも連れて行ってくれた。
やちむんとは焼き物、つまり陶芸のこと。
これは登り窯。
陶芸の工房も遠目でちらり。
そしてバス停の近くの喜名番所にも。
正直、それでも私は彼のことを心から信頼して
いなかったのだと思う。
だから、会社の名刺しか渡さなかった。
戻ってきてから、彼を信用しなかった自分をちょっと
恥じて、メールアドレスなどを教えたりした。
彼は何度か沖縄のきれいな絵ハガキを送ってくれた。
「いちゃりばちょーでー」って書いてあった。
一度会えばみんな兄弟という意味らしい。
ちょーでーかどうかはわかんないけど、
確実にお友達にはなれた。
ありがとう。
そして、たった1時間だけど会えておしゃべりして、
楽しかった。続きはまた地球のどこかで!
なんだか、彼の純粋でキラキラした瞳にやられて
(疲れているのか、病んでいるのか、今の私には、
まぶし過ぎて)あまり目を合わせなかったけど・・・
嫌っているわけではないよ。
嬉しい再会だった。また会おう。