「ハルハル(하루하루)」とは韓国語で「一日一日」という意味です。日々の生活や思ったことを綴ります。

ハルハル日記

おでかけ

いるかさん、こんにちは!

投稿日:

2004/07/17 火
カメリア丸は結構揺れる。でも大丈夫。私は毛布一枚あればどんなところでも眠れる。
早朝もうすぐ着くという放送が入って目が覚めた。
はりきって隣に寝ていたMちゃんを起こすと
「今、三宅島に到着って言ってなかった?」
「・・・あっ、三宅島って言ってた、よね。ごめん。」
余計なところで安眠妨害してしまったよ。三宅島は未だ全島避難で立ち寄らないと
思っていたから少し意外だった。でも、気を取り直してもう一度眠りにつく。
(船が着いた時に甲板に出て硫黄くさい三宅島を眺めに行った人もいたみたい。
今思えばせっかく目が覚めたんだから見に行けばよかった^^;)
いよいよ御蔵島到着。みんなを起こして下船の準備。いい天気だ。問題なく接岸。
寝ぼけ眼の集団は重い荷物を抱えてぞろぞろ歩く。思えば出航の際は「条件付」
だったのだけど、どこが条件付かと思うほど、あっけなく上陸できた。
(このときは御蔵島に上陸するのが難しいことだとは全く自覚していなかった。)
八丈島に行く人たちが甲板に出て手を振ってくれていた。
その中に友達の姿発見!なんだかとっても嬉しかった(笑)思いっきり手を振った。
初めて見た御蔵島は小さくて緑が多かった。
澄んでいるけど深い紺色の波と朝日に照らされた切り立った崖の上の緑が印象的な
島だった。
桟橋に迎えに来てくれていたのは、民宿「鉄砲場」のご主人の道雄さん。
大人は車でまず民宿へ。
今回のツアーは大人たちは民宿で食事つき。小学生達はバンガローでキャンプ。
各自部屋で持ってきた朝ごはんを食べてから布団をしいて昼寝した。
民宿は高台に建っていて部屋からは海が見えて涼しい風が吹いてきて心地よい
お昼寝タイム。ああ、至福の一時・・・。幸せ。
昼は子供たちが作ってくれるとのことで海に入る支度をして、バンガローまで
降りていった。
今日のお昼はラーメン。ちょっと伸びてたって外で食べる料理は美味しいもの。
御蔵島は水が豊富な島で水道水でもミネラル豊富なお水が飲めるのが嬉しい。
普段あまり水を飲まないのにたくさん飲んだ。
大人たちが休息時間だったのに、子供たちは元気に鬼ごっこなどして駆け回って
いたらしい。元気だ。
午後の客船は13時過ぎに八丈島から御蔵島に来て竹芝桟橋に帰っていく。
その接岸作業を手伝っている方が子供たちの船の船長さんということで、
船が到着しなければ、ドルフィンスイムにも出かけられない。
みんなの広場から桟橋を見ていた。船は予定より遅れているみたい。
早く海に入りたくてうずうずしていたけど、我慢我慢。
やっとカメリア丸が見えてきた。私たちも桟橋の方へ向かうことにした。
その時、信じられない光景が・・・。カメリア丸は接岸する時に3本の紐で引っ張る
のだけど、その紐が切れてしまったようなのだ。
目の前にいるのに接岸できない船。え~ホント?
あっさりとカメリア丸は海の彼方へ・・・。びっくり。あんなに簡単に諦めていいの?
島の人は?観光客は?物資は?
なんだか島の生活の大変さを垣間見た気がした。
三宅島や八丈島と違い、御蔵島には桟橋が一つだけしかない。
それで風が強かったり波が高すぎると船が着かないのだ。大型船をつけられるように
するために桟橋を長くする計画もあるのだが、波が高くてなかなか工事が進まない
のだと聞いた。
子供たちはげんさんの吉祥丸。大人たちは道雄さんの鴻益丸。各船にはガイドもつく。
晴れているけど、強い風のせいか波が荒くて遊園地のジェットコースターばりの
スリル!船酔いしちゃう人もいたけど、私は平気でむしろ楽しくてうきうきしちゃった。
まずは船を適当なところで止めてスノーケルの練習をした。プールとは違って
また気持ちがいい。
海水だから体は楽に浮くし、水も思ったよりも冷たくない。(水温26度くらいだった)
船に上がって、今度こそイルカと泳げるのだ~!楽しみ♪
船に乗って島に沿って進んでいく。
残念なのは島の反対側の方がイルカ出現率が高いらしいのだが、今日は波が高くて
危険なのでそちら側には回れないということ。(イルカも波乗りするらしい)
船上から息継ぎする為に海上に上がってきたイルカのの背びれを見て先回りして
みんなが海に潜るのだ。
以前、インドネシアのバリ島でイルカウォッチングのオプションを頼んだことが
あるけど、その時は遥か遥か遠くに小さな背びれがあるのを確認しただけで、
ものすごく不完全燃焼だったのを思い出す。
みんなで必死に目を凝らすのだけどなかなか見つけられない。
でもさすがガイドさんと船長さん。
私たちよりもずっと早くイルカの群れをキャッチ。船は群れの動きを推測して先回り。
海の中に入ったらあっという間にイルカの群れがやってきて、す~っと泳いで行った。
本物だ
いっつも水族館で見ているイルカが目の前にいた。興奮と感動で何も出来ない。
プールでは潜ったり、一回転したり、イルカと遊ぼうと思って練習したのに、
それどころじゃなかった。
水中カメラも構えるどころじゃなかった。
でもこんなに近くでたくさんのイルカを見れるなんて!!!
その後も2時間弱の間に何本か海に入った。たくさんのイルカに会い水中カメラで
写真も何枚か撮った。
海底にごろごろしている丸い玉石。その間を泳ぐ魚や、海亀。
イルカが目的ではあったけどそれ以外にも素敵な景色がたくさん見れた。
まだまだ潜りたかったけど、今日はここまで・・・。残念。
陸に上がるとすぐに民宿「鉄砲場」へ。順番にお風呂に入って、また昼寝や夕涼み。
夕食は18時から。まだ30分あったので、町内散歩がてら商店でお菓子を買おうと
出かけた。西川商店でいくつかのお菓子とお酒を購入。
アイスをかじりながら夕日を見た。いい景色。
ここにいると日常を忘れる
仕事も会社もなにもかも忘れて、子供の頃の夏休みを思い出す。
純粋に一人の人間として過ごしている私がいた。
究極の贅沢だなあ。おばあちゃんちに遊びに来たみたい。
夕日を見ながら美味しい夕食を楽しんで、また外で夕涼み。
民宿の前の道路脇のガードレールに座って風を感じながら遠くにきらきら光る
海を見ていた。
幸せ。ぼ~っとすることがこんなに幸せだなんて。
夜、子供たちのキャンプしているところに行って花火をやろうと話していたのだけど、
みんな疲れて仮眠をとっていた。・・・ら、スタッフのHさんがやってきて、
これから車を借りてオオミズナギドリと星空を見に行くから、行かないかとお誘い。
寝ぼけていたけど勿論二つ返事で「行くっ!」
すぐにみんなを起こして支度して、車に乗り込んだ。
オオミズナギドリはカツオドリとも言われる鳥で、海で魚を取って生活して
いるのだが、巣はにある。
土に自分で穴を掘ってそこに住んでいるのだそうだ。
そして夜になるとなぜか道路まで出てくる子がいるので、車でゆっくり
観察することが出来るのだ。彼らは飛ぶ姿はかっこいいが歩く姿は不恰好。
よちよちペンギンみたいに歩く。それでカラスにやられてしまう子もいるらしい。
死骸も結構あった。
車を停めて、エンジンを止めて耳をすますとオオミズナギドリの甲高い声が聞こえた。
島には集落が一つしかないので、発電所を越えると街灯はない。
真っ暗な山道をしばらく行ってから車を停めた。みんなで外に出て、道路に
寝転がって星を見た。
時々ガスって星が見えなくなるけど都会の星の弱い光に比べれば・・・。
たくさんの星が山際から水平線まで広がっていた。
天の川も見えた。こんなに星があったのかと「宇宙」を感じさせる夜空だった。
みんなで手をつないで目をつぶって静けさを楽しんだ。
全てのもの感謝をしたいと心からそう思った。
途中、この島の豊富な水の音を聞いたり、自然の恵みを感じる小さな旅だった。
元気いっぱいだった子供たちも、戻りの車ではぐったりお休みモード。
大人もさすがに疲れて宴会は明日に延期でおやすみなさい。

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