「ハルハル(하루하루)」とは韓国語で「一日一日」という意味です。日々の生活や思ったことを綴ります。

ハルハル日記

おでかけ

御蔵島最後の日

投稿日:

2005/10/10 月 体育の日

7:15   ちょっと寝坊
7:30   朝食
9:00すぎ 伊奈佐のオオジイと水源に。
     ごみ処理場
     小中学校運動会
     村内探索(お土産を買いに)
11:45   昼食
     荷物の整理、お土産を買う
12:40   桟橋集合(ハガキを書く)
13:00   さよなら、御蔵島!
20:40頃  竹芝桟橋到着
     帰宅       

朝ごはんの後、もう一度、昨日の山に。
伊奈佐のオオジイは霧の中に堂々と佇んでいた。
普通巨樹とは幹周りが3メートル以上のものを言うのだというが、御蔵島には
そんなものは山ほどあるので、5メートル以上のものを巨樹としてカウントして
いるのだという。
日本一大きいスダジイは島の反対側、かつて村があった南郷と呼ばれるところに
あるらしい。いつか訪ねてみたいものだ。
伊奈佐のオオジイの根元にも例にもれずオオミズナギドリの巣穴がある。
ここで子育てをし、土を掘り起こす役目を果たし、死ねば栄養にもなる。
オオジイに近づくと雨が降っていないのに雨音がして、ポツポツ水滴が落ちてくる。
これは霧が木の枝や葉からまた降ってくる「樹雨(きさめ)」という現象らしい。
http://isawob.hp.infoseek.co.jp/shashin2.html/1DSCF0647.JPG
どれだけの長い間、彼はここに立っているのだろう。
どれだけのオオミズナギドリの家族を見守っているのだろう。
http://isawob.hp.infoseek.co.jp/shashin2.html/1DSCF0644.JPG
神秘的な気持ちでオオジイの前で立ちすくんでいると霧が見る見るうちに晴れた。
水源のある沢に下りた。
島の常識(?)魚サンを宿から借りて沢にじゃばじゃば入っていった。
水が澄んでいて冷たい。昨日の雨のせいで水量も相当増えているらしい。
滝から落ちる水の音を聞き、流れゆく落ち葉を見ながらしばし自分だけの時間を過ごす。
山に白い雲がどんどん上がっていく。
この川の水が御蔵島の美味しい水。
山の木々たちが蓄えた養分たっぷりの水が川になって流れて海に注ぎ込む。
プランクトンたっぷりの豊富な海がたくさんの魚を育て、それを食べるイルカや
オオミズナギドリが棲んでいる。
海の水が蒸発して雲になってまた豊かな森に降りそそぐ。
森は海につながっている。海は森につながっている。
魚を食べるオオミズナギドリ。オオミズナギドリを食べるカラスや猫。
残った死体も全て土に返って木々の大切な栄養分になる。その木の足元に
穴を掘って棲むオオミズナギドリ。魚を食べに海に行く。
一方、山で燃やしている燃えるごみ。徐々に姿を現している燃えないごみ。
私達人間も自然の循環の中に取り込まれている。
イルカがいるから観光業が潤う。観光客が増えるとごみも増える。
うまくはいえないけど、この島は全てが循環している。
自然のサイクルそのままにあることに大切さ。そんなものを感じたよ。
自分が今まで合わないと思いつつ、でもそれを辞める勇気がなくてだらだらと
続けていたこと。きっぱり辞めてしまえ。
私が私らしく生きるために。
これからが大変なのは分かっているけど、御蔵島に来て不安がワクワク感に変わった。
大丈夫、なるようになるから。久々の冒険の始まり。
島ではちょうど昨日の運動会が延期になって今日行われていた。
午前は小中学校合同の運動会。午後は村内運動会。
グラウンドを通りかかったら、ちょうど中学生が組み体操をしていたから
少し見学して行った。何年ぶりだろう、競技を見るのは。なんだかキュンとした。
お土産を買おうと村中にあるお店を回ったけど、ほとんど運動会のためか
祝日のためか店が閉まっていた _| ̄|○
ほうろく焼き食べたかったな~。残念。
結局はつげでできた新作「オオミズナギドリ」をゲット♪かわいい。
さらに、クワガタやトカゲの新作もあった。
桟橋の手前に腰掛けて、慌ててハガキを数枚書いた。(もう帰るっちゅうに)
だって御蔵島からハガキを出すと、イルカのスタンプを押してくれるんだもん。
予定通り船は着いて、お世話になった島の人々に手を振って御蔵島が小さく
なるまで甲板で見ていた。
ありがとう。また行くね。

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