「ハルハル(하루하루)」とは韓国語で「一日一日」という意味です。日々の生活や思ったことを綴ります。

ハルハル日記

編集・ライター

導かれている感覚

投稿日:

2006/01/15 日
15時から吉祥寺で打ち合わせ。
久しぶりにCさんに会った。フリーで編集のお仕事をしている方だ。
あることがきっかけでご自身の仕事をフォローしてくれる人が欲しい、
ご自身の仕事のノウハウを伝えたいと思った時に、すぐに私のことを思い出して
くださり、連絡をくれたのだ。
相変わらずアクティブで快活で魅力的な方なので、いろいろなお話をして
いる中でたくさんの印象的なことばに出会った。
「人は24時間平等に与えられているけど、それはずっと続くわけではない」
それは、まさに私が最近強く意識していることだった。
「御蔵島は人生を変えるパワーがある。神の国の入口のような気がする」
御蔵島に住んでいる方には笑われてしまうかもしれないが、私もそう思う。
実際、御蔵島と出会ってから私の人生が大きく方向転換されているからだ。
2004年7月。友達が代表をやっている森の遊学舎でイルカと泳ぐツアーがある
ことを知り、御蔵島に初上陸。仲間にフリーライターがいたので、ライターと
いう仕事が叶わない憧れの仕事ではなく、なんとなく身近に感じられるようになった。
そして、私はこれを機に森の遊学舎のメルマガライターやスタッフとして
大きく関わることになった。
2005年7月。今度はスタッフとして御蔵島へ2度目の上陸。
このときに、Cさんに出会った。彼女が編集をやっていると聞き、帰りの船で
思い切ってライターになりたいという話をした。でもまだ定収入を捨てる決心が
できていなかった。
2005年10月。御蔵島に呼ばれ、3度目の上陸。
直前で偶然キャンセルが出て島にいけることになって、何の意味があるんだろう
と思っていたら・・・。出発の日に会社であった出来事がきっかけで、会社を
辞める決意をして、船に乗った。
島にいる間、自然の中で海やイルカや森や仲間に囲まれていろいろ考えた。
そして帰る頃にはすっきりと会社を辞めることを自分の中で処理することが出来た。
今、私の自作の名刺には御蔵島のスダジイがいる。
御蔵島に、会社を辞めてやりたいことに進む勇気をもらった気がしたから。
「大丈夫、今進むときだよ」って教えてもらったような気がするから。
「靴は人生なのよ」
聞いた一瞬は、なんのことかと思った。
Cさんは最近履きなれて気に入っていたスニーカーを3足捨てたのだという。
そして、新しい第3の人生が始まるのを感じているのだそうだ。
自分がやるのではなく、次世代に伝えていくこと・・・。
私にとって靴とはなんだろう。
考えてみた。
私は以前からこの日記にも靴のことを書いたことが何度かある。
靴はサイズが合わないし、足に合わないから選ぶのに困る。
足が痛くなるから履くのは嫌だ。
そんなことを書いたはずだ。
会社に通っていた頃は、自分の好みではなくスカートを履き、ヒールのある
靴を履いていた。満員電車は立ちっぱなし、デスクの下では足がむくみ、
蒸れて、痛くてこっそり靴を脱ぐ毎日。
靴を履くのが嫌で嫌でしょうがなかった。
そういえば、この間足をマッサージしてくれたリフレクソロジストの友人が
言っていた。「会社を辞めたら足がきれいになるよ」と。
痛くても足の形が変わっても毎日窮屈な靴を履いていた。それが会社員と
いうものだから。
今は履きなれたブーツかスニーカーを毎日履いている。
そんなちっぽけなことが嬉しくて仕方がない。足がのびのびしている。
喜んでいる。
そういうことか・・・。
窮屈な靴(人生)を脱ぎ捨てた。
自分に合った靴(人生)を履いている。
「あなたはとってもとってもラッキーな人かもしれない」
Cさんにそう言われた。私もそう思う。
会社を円満に辞められて、辞めた瞬間に日本語を教える話が舞い込んだり、
韓国取材のデータを集めるお手伝いをさせてもらったり、今回のような機会を
与えられたり。どれもこれもタイミングがよすぎる。
しかも、Cさんに依頼されたお仕事は一つじゃなくて、先方には既に私という
見習いがいることも伝えてくださっているのだという。
どちらも私が関心があり、やってみたいと強く思う内容の仕事だ。
Cさんに恥をかかせないように、一生懸命最善を尽くさなくちゃ。
たくさん教わって、自分の力を発揮したい。
チャンスをつかんで、さらに大きなチャンスにつなげたい。

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