「ハルハル(하루하루)」とは韓国語で「一日一日」という意味です。日々の生活や思ったことを綴ります。

ハルハル日記

観劇・映画・落語・・・

高尚な・・・

投稿日:

2007/02/01 木
クラッシックを聴くと「高尚な趣味をお持ちなのね!」といわれるのはなぜ?
ってのは置いておいて、本日は、かのサントリーホールで東京フィルハーモニーの
演奏を聴いてきました。
おととし辞めた前の会社の社長が招待されたのだけど、行けないとのことで
現秘書(つまり私の後任)と一緒に行けば?とお誘いをいただき、せっかく
誘っていただいたのだから行くことにしたのです。
サントリーホールには一度行ってみたかったし。
演奏はワグナーとモーツァルトとドヴォルザーク。
やりたいと習わせてもらったピアノを練習嫌いのせいでわずか1,2年で
辞めさせられた経歴を持つ私にとってのクラッシックとは・・・癒し・・・?
はい、寝てしまう可能性があります。
小学生の頃、コンサートに連れて行ってもすぐ寝てしまう私を見て、母はよく
こう言いました。
「子守唄代わりにクラッシックをよくかけていたのがいけなかったのかしら・・・」
その時なぞは解けました。
全てパブロフだったのですね、お母様。
今でも眠れないときはお気に入りのパッヘルベルのカノンをエンドレスで
かけます。そうすると安眠できます。
そして、自分の葬式にはカノンをかけるように、周りの人にも頼んであります。
さて、一応、会社関係の人に会うかもしれないので、おめかしをして行きました。
なんていっても天下のサントリーホールですから。
夫婦同伴のお偉いさん方がたくさんいて、シャンデリアも豪華です。
楽団を取り囲むような席でほぼ満員。私たちは正面2階席だったけど、ちょうど
よく見える席でした。
かなーり気合を入れて「私は寝ない私は寝ない」と暗示もかけました。
指揮者の方がかなりノリノリでおもわずマネをしたくなるような楽しく情熱的な
タクトの振り方でした。楽器もいろいろあり、演奏中も退屈はしません。
演奏もさすがです。すばらしいハーモニーです。
が、クラッシックの楽曲ってのは・・・長いですね、とっても。
相当頑張っていたのに、気付くと気を失っている瞬間がありました。
特にモーツァルトはいけません。心地よすぎます。
でも、まあ、退屈で寝るんじゃなくて、心地よくリラックスして気持ちよく
数十秒、数分間気を失うくらいなら許されるのではないでしょうか。
オーケストラの演奏中・・・皆さんはどこを観ているのでしょう。
指揮者?音がする楽器?観客の寝てる人探し?
リサーチして参考にしたいと思いました。
20分間の休憩、小腹がすいてロビーにでました。
そこかしこで、立食パーティーが始まっています。
そこに混じってみました。
白ワインを片手に、サンドイッチやキャビア入りのオードブルをつまみます。
大人の贅沢です。どこのホテルのケータリングかは分かりませんが、かなり
お上品かつ、美味しゅうございました。
後半は、ドヴォルザークの新世界。
小腹が落ち着いたからか、ガソリン(ワイン2杯)が入ったからか、後半は
一度も気が遠くなりませんでした。それどころか、なんだか涙がでそうに
なりました。
パンフレットに書いてありました。
ドヴォルザークは故郷を離れ、アメリカという新天地でこの曲を発表したと。
そのせいかどうか。
私は彼の曲を聴いている間中、ずっと韓国での3年余りの生活を思い出していました。
音楽を聴きながら、舞台を観ているけど観ていない。
イマジネーションとメモリーがリンクします。
いいこと、悪いこと、うきうきすること、がっかりすること。
新しい生活にはいろんな刺激があふれているものです。聴きながら、そんな
忘れていたことをたくさんありありと思い出してしまったのです。
スゴイ。スゴイ。
なんだか、開眼した?
これが正しいクラッシックコンサートの聴き方かしら。
楽しゅうございました。本当に心から楽しめました。
ありがとう。
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直で帰らずに、新大久保で飲んでいる友達と合流。
もうおなかいっぱいで何も食べられなかったけど、お酒だけは少々付き合う。
最後には、そこの店のアルバイトの韓国人の人とも飲んでお友達になる。
こういう出会いが面白い。
でも、明日はまた学校。
終電を逃さないように、駅まで走って、走って、走って帰る。

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