「ハルハル(하루하루)」とは韓国語で「一日一日」という意味です。日々の生活や思ったことを綴ります。

ハルハル日記

毎日のこと

平和な猿

投稿日:

2005/12/19 月
一日中家から出ずに、風邪薬を飲んで暖かくしていた。
たまたまつけたNHKのドキュメンタリー番組。http://www.nhk.or.jp/daishizen/fbangumi4/muriki.htm
思わずずっと見てしまった。
ブラジルの森に世界一平和な猿がすんでいる。
体長60センチ程度の大きな猿。
その名前は「ムリキ」
マタ・アトランティカと言われる森の中の地上30メートル以上の木の上に
住んでいて、天敵のいる地上を恐れ、木の上でのみ生活する。
木から木へ。30メートルの高さも厭わず、サーカスのように移動しながら
果物を探して歩く。木と木の間が開いていれば、親が両手両足、尻尾を使って
自分の体を橋にして、子供たちを渡らせる。
親子だけでなく、仲間同士助け合い、協力して、仲良く暮らしている。
猿の群れにつきものの喧嘩は一切なく、平和に暮らしているのだ。
猿社会では当たり前の序列もないそうだ。
食べ物も食べていても、順番を待ち、木に殺到して木が折れることを避け、
20分も待っても文句一つ言わない。
木のうろにたまった水を飲むのもおとなしく順番を待つ。
食べるのに夢中で仲間にあたってしまったときも、すかさずそっと肩の辺りに
手を載せてスキンシップ。ごめんね、って感じかな。
食べ終わったら、老いも若きも関係なく木の上で団子になる。それが仲良し
の秘訣。スキンシップなのだという。
寝るときもみんなで固まって抱き合って寝る。暖をとる意味もあるのだそうだ。
乾季で水がないときだけしか、地上には降りない。降りるときも仲間同士
敵が来ないか見張り、協力し合っている。
小さい子供がいる母親たちは、集まってそこで子供たちを遊ばせて、さながら
託児所のようなシステムを作り上げている。
なんだかムリキの世界がすごく理想的に見えた。
お互いいたわりあって、助け合って、優しい社会なんだなって思った。
自分が一歩引いて我慢して、引いてくれた人に対する配慮、感謝も忘れずに
いたら、この世の中どんなに平和になるだろう。
「ごめんね」
「ありがとう」
それが素直に口から出てくる人になりたい。
目指すは思いやりあふれるムリキの社会。
そんなムリキも人間の開発により、住む森を奪われている。そんな現実。

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